Goblin Sleigh Ride
タグ：Card of the Day, Goblin Sleigh Ride, Holiday gift card, MTGシングル, ホリデーギフトカードCard of the Day -今日の1枚- 2016/12/16
Goblin Sleigh Ride
2015年末、我が家に一通の郵便物が。中にはウィザーズの担当者さんからのメッセージと、グリーティング・カードが。アメリカなんかでは年末の所謂ホリデー・シーズンにはこういったカードを送って挨拶するようで、何とも楽しそうだ。そのグリーティング・カードをオープンすると、おぉ、ホリデーギフト・カード！ウィザーズが社員の皆さんやビジネスパートナー、業界関係者(厳密に言うと記事を書いたり放送に出演したりした人)に毎年贈るという特殊なカードだ。すべて銀枠のFoilで、「Happy Holiday 2016」のようにその年のものとわかる刻印が施されている。これは2006年の《Fruitcake Elemental》から始まり、毎年様々なホリデー感のあるカードが作られている。これを遂にもらうことが出来て、やったーと一人ガッツポーズ(したかは覚えていない)。
この年の1枚は《Goblin Sleigh Ride》。Sleighとはそりのこと。小さな子ども用のそりがSled、大型犬や馬にひかせる大きなそりをSledge、その合間の中くらいのそりをSleighと呼ぶ。《ゴブリンのそり乗り》《ゴブリン岩ぞり隊》と、ゴブリンはそりが大好きな種族なのかもしれない。実際、そりに乗るとヒャッホォォォと年甲斐もなくゴブリンのようにはしゃいでしまう。このカード自体もそんなやんちゃなゴブリンが楽しい思いをするカード、なのだが...。
クリーチャー1体を対象として、そのカードをこの《Goblin Sleigh Ride》の上に「登らせる」。その後...君は、そのそりに乗ったクリーチャーを「楽しげな方法で滑らせる」。テーブルの上を、スルスル～っとそりに乗って横断なり縦断なりするわけだ。そしてその動きが止まって、かつクリーチャーがそりから落ちていなかった場合...そのクリーチャーは、楽しげに滑っている間に触れたすべてのクリーチャーに自身のタフネスに等しいダメージを与える。殺戮のそり滑りだ！これはSleighとSlay(殺戮)の読みが同じであることから作られた、ダジャレカードなのだ。
楽しげに滑らせるところがポイントで、こんなボケカードで真剣にアドバンテージガッツリなんて野暮なこと狙うなよという意志が伝わる。しかしカードを滑らせるのって大変だ。しっとりめのスリーブじゃ難しいだろう。ツルッとパリッとしたものを、うまく指ではじくなどして楽しいそりの時間を味あわせてやりたい。イラストに描かれているのは《包囲の搭、ドラン》。確かに高タフネスのこのツリーフォークがそりに乗れば、大抵のクリーチャーを薙ぎ払えることだろう。イラストを担当しているのが、本家ドランを手掛けたMark Zugご本人というのもテンションが上がるポイントだ。おふざけは全力でやってこそという姿勢、好きやわぁ。